海江田氏は初動対応では「首相官邸と東電、現場の3つが伝言ゲームをやっているような状況だった」と指摘。官邸、東電、福島第1の現場の意思疎通について、菅氏が首相官邸内の5階の執務室にこもったことは地下の危機管理センターとの関係で「大きなマイナスだと思っていた」と強調したそうです。
ここから見えてくるのは「決断」の仕組みを菅前首相は分かっていないということだと国民の一人は思います。
現場と、その他にあるのは「意思決定集団」だけではなかったでしょうか。
危機管理センターに3つのうちの「東電」を統合し、現場からの情報を危機管理センターで官邸と東電が協議し対策を決め、危機管理センターに常駐する菅前首相が決断すればよかったのだと思います。もしくは菅前首相が「官邸+東電」の最高意思決定者を指名し判断を任せ、その全責任を菅前首相が負う、という決断をすればよかったのだと国民の一人は思います。
この問題については「春秋」でも触れています。
フランスの作家バルザックの「情熱こそ人間のすべてである」という言葉を紹介し、「問題は情熱がどちらを向き、どのくらい強く、どれだけ長持ちするか、である。福島第1原発事故をめぐる調査の進み方には、そんな思いを強くする」として、「情熱の方向。それは何が起きたか、誰がどんな指示を出しいかなる行動をとったかを暴き出すことでしかない。そして二度と同じ轍を踏まぬよう備えることでしかない。しかし、人間がしたこと、すべきでしなかったことがからんだ災害だ。情熱を一つに束ねてかからぬことには核心はつかめない。なのに保身の方を向いている印象がある」と書き、原発事故原因あるいは事故対応の不備を曖昧にしてはならないと言っています。
国民の一人も、福島第1原発事故については電源喪失への備えや、安全神話を作った自民党政権の責任なども含めて検証し、「春秋氏」が言う「二度と同じ轍を踏まぬよう備える」ことを要求します。
福島第1原発事故は、東電の「事故が起きたときの計り知れない影響」を軽視した責任だけではなく、政府・政治の責任も重大だったと国民の一人は思います。
「首相、小沢元代表と神経戦 会談向けた調整指示 消費増税、妥協点見えず 『決別へのプロセス』の見方も」という記事があります。
野田首相は輿石幹事長に小沢元代表との会談に向けた調整を指示していますが、17日夜のNHK番組で「消費増税に絶対反対ではないと思う。法案推進の立場になってもらえるよう腹を割って話したい」と語ったようです。
野田首相は元代表に歩み寄るより自民党に頼る姿勢をにじませつつあるそうで、党執行部の中堅議員からは「会談は決裂を織り込んでいる。『小沢切り』に向けたプロセスではないか」という見方も出ているそうです。
また小沢グループには「何のために今開く必要があるのか」と警戒する声や、「消費増税で首相側の譲歩を引き出すべきだ」と会談の実現に条件をつけるべきだとの声もあるそうです。
ネットを見ると、産経新聞が4月に百貨店やスーパー、食品メーカーなど消費者とかかわりの深い企業や消費者団体で組織する「国民生活産業・消費者団体連合会(生団連)」の設立を昨年末に呼びかけ、自ら会長に就任した食品スーパー最大手ライフコーポレーションの清水信次会長を取材していました。
その中に清水会長は今年2月に野田首相と消費増税を巡って2時間半も会談したそうで、そのときの「『財政危機だから増税が必要とする財務省の理屈は納得できない』とはっきり申し上げた。日本は、ギリシャやイタリアとは違って産業や資産がある。上から目線ではなく、国民と同じ目線で対話してもらいたい」と注文をつけた。野田首相は反論せず、『大平正芳元首相のように黙って僕の話を聞いていたよ』」という言葉が載っていました。
また同じ企画の記事でサントリーの佐治社長の取材もしていて、佐治社長は消費増税の論議については「将来的には15%ぐらいにしなければ社会保障は成り立たないが、景気が悪いときの増税は問題」と厳しく批判して代替案として、相続税を一定期間、ゼロにすることで「若者にお金を使ってもらう施策が必要。官僚には『損して得を取る』という発想がない。これまで税金を上げれば、そのまま税収が増えるという考え方で失敗してきた」と期限を区切った減税による市場活性化を唱えた、とあります。
小沢元代表だけが「今の消費増税」に反対しているのではなく、経済界でも反対している人がいるのです。
それなのに世論調査ではメディアに誘導されて「小沢氏が消費増税に反対するのは問題」と答える国民がいるのです。
「今の消費増税」について「春秋氏」はどのようなご意見なのでしょうか。
債務残高がGDP比200%にまで膨らんだ原因・責任を追及して「二度と同じ轍を踏まぬよう備えることだ」と言われるのではないかと国民の一人は思いますが違うでしょうか。
しかし野田首相は「腹を割って」とか「真摯に」とか「胸襟を開いて」とか虫唾の走るような言葉を連発します。
「本音」で「本質論」を戦わせればいいのにと国民の一人は思います。

